GDPをはじめ、中国が発表する経済指標が信用できませんが、プロトレーダーが参考にしている3つの中国の指標があります。
それが、電力消費と鉄道貨物輸送量と銀行融資。そして、それらを統合した「チャイナ・モメンタム・インジケーター」という指標があるようです。「李克強指数」とも言われています。この指標なら中国の経済状況を知るのに便利です。
※画像出典:http://alphanow.thomsonreuters.comより
こんにちは、よしぞう(@otonahack)です。
中国の経済指標が信用できない。そんなあなたはこの指標をチェックしてはいかがでしょうか?
「李克強指数(Li Keqiang Index)」です。「チャイナ・モメンタム・インジケーター」とも言われるようです。これは電力消費と鉄道貨物輸送量と銀行融資を基にした指標です。李克強首相が「GDPは信頼できないけどこの3つのデータは比較的信頼できる」と言ったことから「李克強指数」と呼ばれています。
国が発表する指標が信用できないってありえないですよねえ。もう超面倒くさい。。。
チャイナ・モメンタム・インジケーター 目次
李克強首相が中国のGDPは人為的で信用できないと言っていた
ウィキリークスが暴露したところによると、李克強首相自身が、過去に米大使に向かって「中国のGDP統計は信用できない」と言っていました。
ですので、中国の経済状況の正確な状態を知るのが難しいことになっています。
以下、引用です。
そもそも、中国の実体経済を表す経済指標を信用できない。かつて、李克強首相がそのように語ったことがウィキリークスに暴露されている。アテにならない数字の中で、多少でも参考になるのは電力消費量、鉄道貨物輸送量、銀行融資残高の3つだ。
朝日新聞社インフォメーション
AJWフォーラム 中国経済成長の先行き、新指導部はブレーキ踏む勇気を李克強総理は遼寧省書記をしていた2007年、駐中国米大使に「経済評価で注目する統計は、電力消費、鉄道貨物量および銀行融資の3つだけ。GDP統計は『人為的』で『参考用』にすぎない」と語ったとされる(ウィキリークス
信頼できそうな電力消費量、鉄道貨物輸送量、銀行融資残高の3つを基にした指標
そんな信頼できない指標の中でも、比較的信頼できそうなのは電力消費量、鉄道貨物輸送量、銀行融資残高の3つとのこと。
で、世の中には素晴らしい仕事をする人がいるもので、ファゾム・コンサルティングという会社がその3つをまとめていい感じな指標にしています。
ロイターに出ています。それが「チャイナ・モメンタム・インジケーター」。「李克強指数」と同じものだと思われます。
Thomson Reuters
China Momentum Indicator (CMI)
ロイターに出ているグラフを見るとGDPとの乖離が激しいですね。記事内の「REFRESH CHART」をクリックすると、最新の数値が表示されるみたいですね。
英語なのでよくわかりませんが。。違っていたらごめんなさい。
こちらの記事も参考になります。
参考:日比野庵 本館
・中国の本当のGDP成長率は公式発表の半分以下だった
定期的にチェックしたい指標です
プロトレーダーの西山孝四郎(石原順)さんも、かねてから中国の指標は信頼できないが、電気使用量は比較的信頼出来ると言っていました。
今回ご紹介した「チャイナ・モメンタム・インジケーター」。定期的にチェックしたいですね。
各証券会社や銀行なども独自に「李克強指数」を算出して研究しているようですが、その推移を継続的に公表している会社が見つかりませんでした。
日本語で読める情報をどこかの証券会社が出してくれると嬉しいのですが。。。