中国経済の減退によるリスクを考えてみました。米国利上げの後退による円高、中国で売り上げの多いアップルなどに注意が必要です。
こんにちは、よしぞう(@otonahack)です。
広瀬隆雄さんの記事を読んで、なるほどなと思ったので、自分でも備忘録として記事にしておきます。
広瀬 隆雄 世界投資へのパスポート|ザイ・オンライン
・世界経済のけん引車である中国経済に変調の兆しで投資戦略を大幅変更。日本株はどうするべきか?
・上海総合指数がわずか3週間で約30%も下落!その理由と中国政府の課題について考えてみた
中国経済の鈍化、日本の投資家が気をつける点 目次
ドルと人民元のペッグ制による注意点
ドルと人民元は値動きがほぼリンクしています。中国政府がそのような制度を採用しています。一般的にはドルペッグ制といいますが、中国の場合はドルペッグ制ではなく管理変動相場制というそうです。
実質はドルペッグ制みたいなものなので、人民元の値動きは米ドルにリンクしています。
ですので、FRBが今年中に予定している利上げを実行すれば、米ドル高が進みますので同時に人民元も高くなります。
人民元が高くなると、中国の輸出業は厳しくなりさらに景気が悪くなる可能性があります。
現在、中国の経済は鈍化していますので、米国の利上げがあると駄目押しになる可能性もあります。そうなれば、さらに株価が下落することも想定しておく必要があります。
FRBの利上げ後退による注意点
FRBが中国経済に配慮して利上げを先延ばしにする可能性もあります。
FRBが利上げを先延ばしにすると、ドル高是正が行われます。ドル安になり円高方向に向かえば、当然、日本株も下落する可能性が高まります。
ただでさえ中国株の暴落という不透明感があるのに、さらにドル安円高が加われば、日本の株価は大きく下がるかもしれません。
「多少の円高でも、企業業績が良いので株は下がらない」という見方もありますが、中国との貿易が多い日本企業はその論理も通用しなくなるでしょう。
日銀や公的年金による買いが支えてくれればいいのですが、とりあえずポジションは小さくしました。
「はたしてFRBが中国に配慮するのか?」という議論もあると思いますが、次に述べるような米国企業もあるので、多少の配慮があるかもしれません。
中国で売り上げが多い米国企業に注意
中国での売り上げが多いことを理由に株が買われている米国企業も注意が必要です。
広瀬さんは以下のような企業をあげています。
- アップル(AAPL)
- ゼネラル・モーターズ(GM)
- スターバックス(SBUX)
- ナイキ(NKE)
- ヤムブランズ(YUM)
これらの企業は中国経済の鈍化により、売り上げや利益が減る可能性があります。
iPhoneに部品を提供している企業や、中国富裕層に好まれる高級ブランド企業も下落に注意です。
iPhoneへの部品提供は日本企業も多くありますので、そういった日本企業も要注意ですね。
さらに、もし、中国が「人民元の切り下げ」を行うと、これらの米国企業はドルベースでの売り上げが落ちますので、さらに株価が下落するかもしれません。