信頼性に欠けると言われる中国の経済指標。
少しでも正確な状況を掴もうと、各国が様々な工夫をしています
最近は人工衛星の画像を使った「サテライト製造業指数」というものが話題なので調べてみました。
購買担当者指数(PMI)と同様に50を超えると景気拡大、下回ると景気縮小と判断するようです。
皆さんこんにちは、よしぞう(@otonahack)です。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸さんのレポート(2017/07/03「リスク志向」に警鐘を鳴らしたFRB」)に「中国サテライト製造業指数」という指数が出てきたので調べてみました。
参考:藤戸レポート
株式投資戦略 - 藤戸則弘
中国の指標については、以前、「李克強指数」が話題になりましたが、今回はなんと人工衛星の画像を分析した指標です。
アメリカにあるスペースノウという会社が計測しているようです。
中国サテライト製造業指数の詳細についてはスペースノウ社の公式サイトをどうぞ。あまり情報が出ていませんが。。。
↓↓↓
公式サイト
China Satellite Manufacturing Index
目次:アメリカ企業頑張る!中国サテライト製造業指数で中国経済の実態を読み取る
中国サテライト製造業指数とは
※画像出典:SpaceKnow公式サイトより
中国サテライト製造業指数(通称SMI)とは、人工衛星から撮影した6000枚近い数の画像を分析して、中国の経済状況を調べている指標です。
調べている会社は、アメリカのサンフランシスコにあるスペースノウ(SpaceKnow)という会社。
公式サイト
SpaceKnow
中国全土の6000地点を人工衛星で撮影し、新しい建造物、工業の稼働状況、在庫などをアルゴリズムで分析、指数をはじき出しているようです。
指数の数字を見る方法は、製造業購買担当者指数(PMI)等と同じです。
- 指数が50より上:景気拡大
- 指数が50より下:景気減速
となっています。
「中国サテライト製造業指数」については、下記のニュースサイトで詳しく書かれています。
ブルームバーグ
宇宙から中国経済の実体を探る-ヘッジファンドから強い引き合い
サンケイビズ
宇宙から眺める中国の経済 衛星写真で分析、PE会社などが関心
中国サテライト製造業指数のメリットは?
「中国サテライト製造業指数」のメリットは、中国政府の意向が全く反映されないこと。つまり信頼性が増すことです(笑)。
中国が発表する従来の経済指標は、中国政府の都合が良いように作られているという疑惑があり、本当の経済状況が反映されているのかどうか疑問視されていました。
その点「中国サテライト製造業指数」はアメリカ企業による指標ですし、中国政府の意向は全く反映されないので信頼度が高いようです。
中国サテライト製造業指数が見られるサイト
※画像出典:TRADING ECONOMICS公式サイトより
「中国サテライト製造業指数」を見られるサイトを探してみました。
下記のサイトで見られるようです。
TRADING ECONOMICS
China Caixin Manufacturing PMI
公式サイトでは見られず、ブルームバーグの端末を持っていると見られるようですね。